こんばんは。月詠みの母です。今日は、ひとつ、あなたに尋ねたいことがあって、この手紙を書きました。――あなたは、人にはずいぶん気前よくお金を出せるのに、自分のためとなると、急に財布のひもが固くなる。そんなところが、ありませんか。友だちのぶんまで払ってあげる。頼まれると断れずに貸してしまう。それなのに、自分のほしいものは、数百円のことでも「もったいない」とためらってしまう。まわりからは「優しい人ね」と言われる。でも、月末になると、なぜかあなたの手元には、何も残っていない。……今夜は、その優しさの奥に隠れている、あなた自身も気づいていないかもしれない、小さな怖さのお話を、そっとしてみましょうね。
・その“気前のよさ”の奥に、「お金でしか愛されない」という小さな怖さが隠れていることがあります
・あなたの優しさを否定する記事ではありません。その優しさを、自分にも向けるための手紙です
・本コラムは娯楽・言い伝え・心の傾向を扱う読みものです。家計の具体的な判断は、必要に応じて専門家にご相談ください
月詠みの母包容・安心
だいじょうぶ。今日も、少しだけ核心に触れますね。でも、あなたの優しさを否定するためではありません。その優しさを、いちばん大切な人にも向けてほしいから、なのですよ。
「優しい人」と言われるのに、なぜか手元に残らない
あなたは、きっと、まわりから「優しい人」と思われているでしょう。困っている人がいれば放っておけない。誰かのお祝いには、少し無理をしてでも良いものを贈る。飲みの席では、さっと多めに出してあげる。頼まれごとも、めったに断らない。――そういうあなたのことを、みんなが「いい人」と言います。
でもね、その「いい人」の裏側で、あなたはこんな思いを、こっそり抱えてはいませんか。「どうして、私のところにはお金が残らないんだろう」「人にはあんなに出せるのに、自分のためには、なぜか一円も使えない」。人のためには、ためらわず財布を開けるのに、自分のためのランチ、自分のための服、自分のためのちょっとした贅沢となると、急に「もったいない」という声がして、手が止まる。――今夜、母がお話ししたいのは、まさにこの“ちぐはぐさ”のことなのですよ。この裏側には、あなたの性格や意志とは別の、もっと切ないものが隠れているのです。
その気前のよさは、“怖さ”の裏返しかもしれません
少しだけ、核心に触れますね。どうか、責められていると思わないで聞いてください。――あなたが人に気前よくお金を出すのは、純粋な優しさだけではなく、心のどこかで「そうしないと、嫌われてしまう」「お金を出さない私には、価値がない」と、感じているからかもしれません。
断れないのは、優しいから、だけではないのです。断ったら、がっかりされるのが怖い。ケチだと思われるのが怖い。「あの人は付き合いが悪い」と、輪から外されるのが怖い。――だから、無理をしてでも出してしまう。奢ることで、貸すことで、あなたは無意識に、「これで、嫌われずにすむ」「これで、必要とされる」という安心を、買っているのかもしれませんね。お金を差し出すことが、あなたにとって、愛されるための、たったひとつの手段になってしまっている。
だから、自分のためには使えないのです。だって、自分にお金を使っても、誰にも好かれない。誰にも感謝されない。あなたの心の奥には、こんな声が、そっとひそんでいるのかもしれません。「私には、そのままで愛される値打ちはない。お金を差し出して、はじめて、そこにいていいんだ」と。――厳しいことを言って、ごめんなさいね。でも母は、あなたのその優しさが、じつは“怖さ”から絞り出されているのだとしたら、それがたまらなく切ないのです。あなたは、そんなにお金を差し出さなくても、じゅうぶんに愛されていい人なのですよ。
あなたは、いちばん大切な人を、後回しにしています
母が長く見てきて思うのは、人には出せるのに自分には出せない人ほど、とても優しくて、まじめで、我慢強い、ということです。自分のことは後回しにして、まわりのために踏ん張ってきた。そういう人だからこそ、みんなに好かれる。――でもね、その優しさの輪のなかに、ひとりだけ、いつも入れてもらえない人がいるのに、気づいていますか。ほかでもない、あなた自身です。
あなたは、世界じゅうの人にお金を使ってあげるのに、いちばん近くにいて、いちばん頑張っている“あなた自身”だけを、いつも順番の最後に回している。ほかの誰にでも差し出す優しさを、自分にだけは、けちけちと出し惜しみしている。――考えてみてください。もし、あなたの大切な友だちが、みんなには気前よく尽くすのに、自分のためには数百円も使えず、いつもボロボロになっていたら。あなたは、なんて声をかけますか。きっと、こう言うでしょう。「あなたも、もっと自分を大事にしていいんだよ」と。その言葉を、今夜は、あなた自身に、かけてあげてほしいのです。
お金は、めぐる水。ひとところに“与えすぎ”ても澱みます
むかしから、お金は「人と人のあいだを流れる、水のようなもの」といわれてきました。惜しみなく与え、心地よく受け取る。その循環が、豊かさを広げていく、と。――これは美しい言い伝えですが、大切なのは「与える」と「受け取る」が、両方そろっていることなのです。片方だけでは、めぐりは完成しません。
あなたは、「与える」ほうは、じゅうぶんすぎるほどできています。でも、「受け取る」ほうが、すっぽり抜けている。人から何かをしてもらうと、申し訳なくなって、すぐにお返しをしてしまう。褒められると、否定してしまう。自分にお金を使うことも、上手に受け取れない。――与えるばかりで、受け取れない人のところでは、お金の水は、行き場をなくして、少しずつ澱んでいくのかもしれません。心地よく受け取ることも、めぐりを回すための、立派な役目のひとつなのですよ。あなたが上手に受け取れるようになったとき、はじめて、お金の水は、あなたのところにも、気持ちよく流れこんでくるのです。
それにね、いつも与えるばかりの関係は、じつは相手にとっても、少し重たいことがあるのです。人は、一方的に与えられつづけると、どこかで居心地が悪くなり、お返しの機会を探すもの。あなたが「ありがとう」と気持ちよく受け取ってあげることは、相手に“与える喜び”を返してあげることでもあります。受け取り上手は、じつは、いちばんの与え上手。――そう考えると、自分を大切にすることは、けっしてわがままではないと、思えてきませんか。
今夜できる、いちばん小さな“自分への一円”
大きなことは、今夜はいりません。今夜あなたにしてほしいのは、たったひとつ。「自分のためだけに、ほんの少しのお金を、うしろめたさなく使ってみる」という、小さな練習です。
百円でも、二百円でもかまいません。ずっと我慢していた、少しだけ良いお茶。前から気になっていた、小さなお菓子。自分のためだけの、ささやかな花。――買うときに、「もったいない」の声がしたら、こう返してあげてください。「これは、いつも頑張っている私への、当然のねぎらいなの」と。人に奢るときには一度も感じない“うしろめたさ”を、自分に使うときにだけ感じるのは、心の癖です。その癖を、今夜、ひとつだけ、ゆるめてあげましょう。
最初は、落ち着かないかもしれません。「こんなことに使っていいのかな」と。でも、くり返すうちに、心が少しずつ、「私も、大切にされていい存在なんだ」と学んでいきます。自分に気持ちよくお金を使えるようになると、不思議と、人への“無理な与えすぎ”も、自然に減っていくのです。なぜなら、もう「お金を出さないと愛されない」と、怖がらなくてよくなるから。あなたは、そのままで、じゅうぶん愛される。それを、お金の使い方を通して、少しずつ心に教えてあげましょうね。
「ありがとう」を、まっすぐ受け取る練習から
「自分にお金を使うのは、まだ少しこわい」――そう感じるなら、もっと手前から始めてもいいのですよ。お金を使う前に、まず「ありがとう」を、否定せずに受け取る練習から始めてみましょう。じつはこれが、自分を大切にする、いちばんやさしい入り口なのです。
与えすぎてしまう人は、たいてい、受け取るのがとても下手です。人に「ありがとう」と言われると、「いえ、そんな、たいしたことじゃ」とあわてて打ち消してしまう。褒められると、「そんなことないですよ」と押し返してしまう。何かをしてもらうと、申し訳なさで、すぐにお返しを探してしまう。――でもね、それは、相手の「あなたに何かを贈りたい」という気持ちを、そっと突き返してしまうことでもあるのです。あなたが受け取りを拒むたび、相手は、与える喜びを行き場なくしてしまう。
だから、明日から、たったひとつだけ。「ありがとう」と言われたら、打ち消さずに、「うれしい、ありがとう」とだけ、返してみてください。お返しを考えなくていいのです。ただ、まっすぐ受け取る。最初は、むずむずと落ち着かないかもしれません。でも、受け取ることに慣れていくと、心のどこかが、少しずつゆるんできます。「わたしは、何かを差し出さなくても、受け取っていい存在なんだ」と。その感覚が育ってくると、不思議と、お金の“与えすぎ”も、自然にやわらいでいくのですよ。受け取り上手は、めぐりを回す、大切な才能なのですから。
自分の“お金のくせ”を、やさしく知る
とはいえ、自分がなぜ「与えすぎて、受け取れない」のか、その根っこは、自分ではなかなか見えにくいものです。人によって、お金にこめてしまう意味は違います。「お金=愛情の代わり」と感じる人もいれば、「お金=安心の量」「お金=つながりの証」と感じる人もいる。くせが違えば、心を軽くする方法も変わってきます。
金運の社の金運タイプ診断は、あなたがお金にどんな意味をこめやすいか、その傾向をやさしく映す鏡のようなものです。自分のくせがわかると、「だから私は、人には出せて、自分には出せなかったのね」と、腑に落ちる瞬間が訪れます。責めるためではなく、いたわるために、自分を知る。それが、心のひもをゆるめる、いちばん確かな一歩です。
また、日々の小さな縁起を暮らしに添えたいときは、今日の金運を朝いちばんにのぞいてみてください。「今日は、自分のためにひとつ、良いことをしてあげよう」――そんな前向きな一語から一日を始めることも、自分を大切にする、ささやかな習慣になります。あなたの毎朝に、そんな小さな灯りを、母はそっと灯していきたいのです。
明日のあなたへ――結びにかえて
ここまで読んでくれて、ありがとうね。今夜のあなたに、母から伝えたいことは、たったひとつです。あなたは、お金を差し出さなくても、そのままで、じゅうぶんに愛される人です。だから、これからは、人に向けてきたその優しさを、少しだけ、自分にも分けてあげてください。いちばん頑張ってきた自分を、これ以上、順番の最後に回さないであげてくださいね。
与えることは、美しいことです。でも、受け取ることも、自分を大切にすることも、同じくらい美しい。あなたが自分にやさしくなった分だけ、お金の水は、あなたのところにも、心地よく巡りはじめます。あせらず、ひとつずつ。今夜の「自分への一円」から、そっと始めていきましょうね。
このコラムは、これからも折にふれて、あなたの夜に手紙を書きつづけます。自分を後回しにしそうになったら、いつでもここへ戻ってきてください。母は、いつでもここで、あなたが自分自身にやさしくなっていくのを、月あかりの下で見守っています。――どうか今夜は、あたたかくして、ゆっくりおやすみなさいね。また、次の手紙で。
※本記事は占い・風水・古くからの言い伝えを、娯楽の範囲でご紹介するものです。記載の内容は効果や結果を保証するものではありません。宝くじ等の当選を保証するものではなく、ゲン担ぎ・縁起としてお楽しみください。暦(吉日)は流派・暦により差が出る場合があるため、実際の日付は最新の暦でご確認ください。健康・体調に関する判断は専門家にご相談ください。一部にプロモーション(PR)を含みます。
