こんばんは。月詠みの母です。今夜も、眠れずにいますか。……ひとつ、あなたに尋ねたいことがあって、この手紙を書きました。あなたは、一日のなかで、何度、「自分なんて」と、心のなかでつぶやいているでしょうね。ほしいものがあっても、「わたしなんかが、こんな贅沢を」と、そっと棚に戻す。良い仕事をしても、「たまたまです」と、手柄を打ち消す。人にやさしくしてもらうと、「わたしなんかに、もったいない」と、落ち着かなくなる。――口ぐせのように、あなたは、自分を、うんと低いところに置いていませんか。今夜は、その「自分なんて」という小さな口ぐせが、じつは、あなたの暮らしやお金の巡りを、どんなふうに縮こませているのか、母と一緒に、そっと見つめてみましょうね。
・自分につける“値段”を下げるほど、お金も暮らしも、その値段に合わせて縮こまっていきます
・「自分なんて」は事実ではなく古い口ぐせ――自分の値段を一段だけ上げ直すための手紙です
・本コラムは娯楽・言い伝え・心の傾向を扱う読みものです。家計の具体的な判断は、必要に応じて専門家にご相談ください
月詠みの母包容・安心
だいじょうぶ。今夜は、あなたが、自分で自分につけてしまっている“安い値段”のお話をしますね。責めるためではありません。あなたが、ほんとうはどれほどの値打ちのある人か、それを、あなた自身に、そっと思い出してほしいからなのですよ。
「自分なんて」が、口ぐせになっている夜に
あなたは、きっと、とても謙虚な人なのでしょう。出しゃばらず、我慢強く、人を立てて、自分は一歩うしろに下がる。まわりからは「控えめで、いい人ね」と言われているかもしれません。――でも、その謙虚さの奥で、あなたは、こんな言葉を、一日じゅう、自分に浴びせてはいませんか。「自分なんて、たいしたことない」「わたしには、その値打ちはない」「どうせ、わたしなんて」。
ほしい服があっても、値札を見て、「わたしなんかが着るには、もったいない」と、そっと戻す。がんばって成果を出しても、褒められると、「いえ、たまたまで」と、あわてて打ち消す。良くしてもらうと、うれしいより先に、「こんなによくしてもらう値打ちが、わたしにあるだろうか」と、そわそわしてしまう。――今夜、母がまずお伝えしたいのは、これです。あなたは、知らないうちに、自分という存在に、うんと“安い値段”をつけてしまっているのかもしれません。そして、その値段は、あなたが思っている以上に、あなたの暮らしやお金の巡りに、静かに、深く、影を落としているのですよ。
自分を安く見積もると、お金も、その値段に合わせて縮みます
少し、核心に触れますね。人は、ふしぎなもので、自分で自分につけた“値段”に、暮らしのほうが、少しずつ合わせていくところがあるのです。
「自分なんて」と、自分を安く見積もっている人は、無意識のうちに、こんな選択を、くり返してしまいます。――安い報酬でも、「わたしなんかが、これ以上もらうなんて」と、遠慮して受け入れてしまう。もっと良い条件を提案されても、「わたしには、分不相応だ」と、自分から手放してしまう。ほしいものを我慢し、自分にはお金をかけず、いつも“安いほう、安いほう”を選んでしまう。人からの厚意も、「もったいない」と、まっすぐ受け取れない。――こうして、自分を安く見積もる癖は、暮らしのあちこちに、静かに漏れ出して、あなたの手元に入ってくるはずだったものを、少しずつ、目減りさせていくのです。
これは、けっして「自分を安く思うと、罰が当たる」というような、こわい話ではありませんよ。もっと、静かで、切ないことなのです。あなたが、自分にこっそりつけている「わたしなんて」という値札を、まわりの世界も、いつのまにか、そのまま受け取ってしまう。あなたが、自分を大切に扱わないと、まわりも、あなたを、その扱いに合わせてしまうことがある。――だからこそ、母は、あなたに、その値札を、そっと書きかえてほしいのです。お金の巡りをひらく第一歩は、じつは、通帳でも節約でもなく、あなたが、自分につける値段を、ほんの少し、上げてあげることなのかもしれませんよ。
その“安く見積もる癖”は、あなたのせいではありません
ここで、大切なことを、お伝えしておきますね。あなたが、自分を安く見積もってしまうのは、あなたが悪いからでも、性格がゆがんでいるからでも、けっしてありません。その癖は、たいてい、あなたが、まだ小さかったころに、だれかに教えられて、身につけてしまったものなのです。
「わがままを言ってはいけない」「出しゃばってはいけない」「あなたなんて、たいしたことない」――そんな言葉を、くり返し浴びて育った人は、大人になっても、自分を低いところに置くことが、“ふつう”になってしまいます。あるいは、自分が我慢すれば、その場が丸くおさまった。自分を後回しにすれば、だれかが喜んでくれた。そうやって、けんめいに、まわりを守ってきた、やさしい人ほど、「自分なんて」を、深く、深く、身につけてしまうのです。――つまり、あなたのその癖は、あなたが、まわりを大切にしながら、必死に生きのびてきた、いじらしい証でもあるのですよ。だから、まず、自分を責めるのは、やめましょうね。「自分を安く見積もる、ダメな私」ではないのです。「自分を低く置くことで、まわりを守り、自分を守ってきた、けなげな私」なのです。その、けなげな癖に、今夜は、そっと「もう、じゅうぶん頑張ったね」と、声をかけてあげましょう。
あなたが自分につける値段を、月は、いつも見ていますよ
空の月は、だれかが見ていようと、見ていまいと、いつも変わらず、静かに光っていますね。だれにも褒められない夜も、月は、自分の値打ちを、少しも疑いません。ただ、あるべき光で、あるがままに、そこにいる。――母は、あなたにも、その月のようであってほしいのです。だれに認められなくても、自分で自分の値打ちを、ちゃんと知っている。そういう人であってほしいのですよ。
あなたが、心のなかで、こっそり自分につけている値段を、月は、いつも、静かに見ています。あなたが「自分なんて」と、自分を安く値切るたびに、月は、少しだけ、さみしそうな顔をするのです。だってね、月から見れば、あなたは、じゅうぶんに、値打ちのある人だから。今日も、投げ出さずに、一日を生きた。だれかに、やさしくした。つらい夜を、いくつも越えてきた。――それだけで、あなたは、もう、じゅうぶんに尊いのですよ。あなたの値打ちは、なにかを成しとげたから、生まれるのではありません。あなたが、あなたであること、そのものが、すでに値打ちなのです。だから、今夜からは、自分に安い値札をつけるのを、少しずつ、やめていきましょうね。あなたが自分を大切に扱いはじめたとき、月は、きっと、いちばん嬉しそうに、あなたを照らすはずですから。
その安売りは、暮らしのあちこちに、そっと漏れ出しています
「自分なんて」という値札は、お金のことだけに、とどまりません。それは、あなたの暮らしのあちこちに、そっと漏れ出して、いろいろなかたちで、あなたを小さくしてしまっているのです。少し、心当たりがないか、一緒に見てみましょうね。
――疲れているのに、頼まれごとを断れない。「わたしが我慢すればいい」と思ってしまうから。自分の意見があるのに、言えずに飲みこむ。「わたしの考えなんて」と思ってしまうから。せっかくの誘いも、「わたしなんかが行っても」と、しりごみしてしまう。うれしい言葉をもらっても、まっすぐ受け取れず、「そんなことないです」と、押し返してしまう。――どれも、根っこは、同じなのです。「自分には、それを受け取る値打ちがない」という、たったひとつの思いこみが、あなたの暮らしのあちこちで、あなたが受け取るはずだった、豊かさや、やさしさや、機会を、そっと押し返してしまっている。
考えてみてください。もし、あなたの大切な友だちが、こんなふうに、いつも自分を後回しにして、良いものを受け取れずにいたら。あなたは、なんて声をかけますか。きっと、こう言うでしょう。「あなたは、もっと、いいものを受け取っていい人だよ」「もっと、自分を大切にしていいんだよ」と。――その言葉を、今夜は、あなた自身に、かけてあげてほしいのです。あなたが、いちばん、そう言ってもらいたかった相手は、ほかのだれでもない、あなた自身、なのかもしれませんよ。
「自分なんて」は、事実ではなく、古い口ぐせです
ここで、ひとつ、大切なことに、気づいてほしいのです。あなたが、一日に何度もつぶやく「自分なんて」――それは、今のあなたを正しく表した“事実”ではなく、昔だれかに植えつけられた、ただの“古い口ぐせ”だ、ということを。
口ぐせは、事実ではありません。何百回くり返しても、正しくなるわけではないのです。ただ、あまりに長く言いつづけてきたせいで、まるで、それが真実であるかのように、感じてしまっているだけ。――でもね、口ぐせなら、書きかえることが、できるのですよ。今夜から、心のなかで「自分なんて」と言いそうになったら、その言葉を、そっとつかまえて、こう言いかえてみてください。「いや、わたしは、今日も、よくやっている」と。最初は、うそくさく感じるかもしれません。むずむずして、落ち着かないかもしれません。でも、それでいいのです。長年の口ぐせは、一晩では消えません。でも、新しい言葉を、根気よくかけつづけるうちに、心は、少しずつ、それを学んでいきます。「あれ、わたしって、案外、悪くないのかもしれない」と。
あなたが、自分にかける言葉は、あなたが、自分につける値段そのものです。だから、言葉を変えることは、値段を書きかえること。今夜から、ひとつずつ、「自分なんて」を、「わたしは、これでいい」に、書きかえていきましょうね。あせらなくて、いいのですよ。一日にひとつ、書きかえられたら、じゅうぶんです。
今夜できる、自分の値段を、ひと目盛りだけ上げる練習
大きなことは、今夜はいりません。今夜あなたにしてほしいのは、たったひとつ。いつもなら「自分なんて」と我慢するところで、ひとつだけ、自分に“良いほう”を選んであげるという、小さな練習です。
いつもは我慢していた、少しだけ良いお茶を、今夜は自分のために淹れてみる。「もったいない」と棚に戻していた、小さなものを、ひとつだけ、自分に買ってあげる。あるいは、明日、だれかに褒められたら、打ち消さずに、「ありがとう、うれしい」とだけ、まっすぐ受け取ってみる。頼まれごとを、今回はひとつ、「ごめんなさい、今日は難しくて」と、勇気を出して断ってみる。――どれも、ほんの小さな一歩です。でも、そのひとつひとつが、「わたしは、これを受け取っていい存在なんだ」という感覚を、あなたの心に、少しずつ、積み上げていくのです。
選ぶときに、「わたしなんかが」の声がしたら、こう返してあげてください。「これは、いつも頑張っている私が、当然、受け取っていいものなの」と。――自分の値段を、一気に上げようとしなくて、いいのです。ひと目盛りずつ、ほんの少しずつでいい。今夜のあなたが、自分に選んであげた、その小さな“良いほう”が、明日のあなたに、「わたしは、大切にされていい」という、静かな自信を、そっと返してくれますから。自分を大切に扱う練習は、そのまま、お金の巡りをひらく練習でもあるのですよ。
お金の巡りは、自分を安売りしない人のもとへ
むかしから、お金は「自分を粗末にする人からは去り、自分を大切にする人のもとへ巡る」といわれてきました。もちろん、これは言い伝えの範囲のお話です。それでも母は、この言葉のなかに、暮らしの確かな知恵がこもっていると感じています。
自分を安く見積もっている人は、無意識のうちに、自分にふさわしい豊かさを、「わたしには分不相応だ」と、押し返してしまいます。良い機会も、正当な報酬も、人からの厚意も、「もったいない」と、受け取ることを、自分に許せない。――でも、あなたが、少しずつ、自分を大切に扱いはじめ、「わたしは、良いものを受け取っていい」と思えるようになったとき、ふしぎと、手のひらは、そっと開いていきます。開いた手のひらには、握りしめて閉じていたときには入ってこなかった、思いがけないご縁や、機会や、豊かさが、静かに舞い込んでくることがあるのです。お金の巡りは、自分を安売りして縮こまっている人より、自分の値打ちを、静かに信じている人のもとへ、流れこみやすいのかもしれませんね。
だから、今夜あなたが、自分につける値段を、ひと目盛りだけ上げてあげることは、けっして、うぬぼれることでも、わがままでもありません。それはむしろ、あなたにふさわしい豊かさを、遠慮なく受け取れる自分に、戻っていくための準備なのです。長いあいだ、「自分なんて」と、固く握りしめてきた手のひらを、今夜、そっと、開いてあげましょうね。
朝の小さな灯りと、自分の“安売り癖”を、やさしく知る
つらい夜を越えて、朝が来たら、どうか、ほんの小さな“前向きの灯り”を、ひとつ、暮らしにともしてあげてください。金運の社では、生まれ年や誕生日から占う今日の金運を、毎朝そっとお届けしています。「自分なんて」で始まる朝ではなく、「今日の“わたし”には、どんな良い巡りがあるかな」と、自分に期待をかけて始まる朝は、きっと、少しだけ、背すじが伸びるものです。今日のあなたに、ひとことお守りのような言葉がほしいときは、今日のおみくじを、そっと引いてみてくださいね。おみくじの言葉は、いつも、あなたを、少しだけ持ち上げてくれるはずですから。
そして、「わかっていても、また“自分なんて”と、自分を安売りしてしまう」という夜がつづくなら――人には、それぞれ、なぜ・どんな場面で、自分を低く見積もってしまうか、という“くせ”があります。金運の社の金運タイプ診断は、あなたがお金や自分の値打ちに、どんな意味をこめやすいか、その傾向を、やさしく映す鏡です。自分のくせが分かると、「だから私は、こういうときに、自分を安く見積もってしまっていたのね」と、腑に落ちる瞬間が訪れます。責めるためではなく、いたわるために、自分を知る。それが、自分につけた安い値札を、書きかえていく、確かな一歩なのですよ。
明日のあなたへ――結びにかえて
ここまで読んでくれて、ありがとうね。今夜のあなたに、母から伝えたいことは、たったひとつです。あなたは、あなたが思っているより、ずっと、値打ちのある人です。「自分なんて」は、事実ではなく、もう手放していい、古い口ぐせなのですよ。だから、これからは、その安い値札を、少しずつ、書きかえていきましょうね。あなたは、良いものを受け取っていい。大切にされていい。豊かさを、遠慮なく巡らせていい人なのです。
あなたは、うぬぼれが足りなかったのでも、努力が足りなかったのでもありません。ただ、あまりに長く、自分を後回しにして、まわりを守ってきた、やさしい人だった。それに気づけた今夜のあなたは、もう昨日のあなたとは、少しちがいます。「自分なんて」の口ぐせは、今すぐには消えないかもしれません。でも、ひとつ書きかえるたび、ひとつ自分に良いほうを選んであげるたびに、あなたの値打ちは、あなた自身のなかで、静かに、上がっていきます。あせらず、ひとつずつ。自分を安売りするのをやめて、そっと自分を大切にしはじめるあなたのもとへ、あなたにふさわしい豊かさが、静かに巡ってきますように。
このコラムは、これからも折にふれて、あなたの夜に、手紙を書きつづけますね。「自分なんて」と、自分を小さく感じる夜には、いつでも、ここへ戻ってきてください。母は、いつでもここで、あなたが、自分の値打ちを、少しずつ思い出していくのを、月あかりの下で見守っています。――あなたが自分につける値段を、月は、いつも、やさしく見ていますよ。どうか今夜は、あたたかくして、ゆっくりおやすみなさいね。また、次の手紙で。
※本コラムは、心の傾向や言い伝えをやさしく綴る読みものです。家計や暮らしの具体的なご判断については、必要に応じて専門の窓口にご相談くださいね。
※本記事は占い・風水・古くからの言い伝えを、娯楽の範囲でご紹介するものです。記載の内容は効果や結果を保証するものではありません。宝くじ等の当選を保証するものではなく、ゲン担ぎ・縁起としてお楽しみください。暦(吉日)は流派・暦により差が出る場合があるため、実際の日付は最新の暦でご確認ください。健康・体調に関する判断は専門家にご相談ください。一部にプロモーション(PR)を含みます。

