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【月詠みの母のコラム】老後のお金が不安で、今を楽しめないあなたへ

まだ来ない冬の心配で、今日の日向を見逃していませんか

コラム連載
月詠みの母包容・安心夜そっと灯りをともすように、お金の不安をやわらげる母のような語り手。主な発信:Instagram・LINE ・ プロフィールを見る →

こんばんは。月詠みの母です。今日も、おつかれさまでした。……あなたは、まじめな人なのですね。今の暮らしのことだけでなく、十年先、二十年先、自分が年を重ねたあとのことまで、ちゃんと考えている。それは、なかなかできることではありません。でも、そのまじめさが、いつのまにか、あなたから「今日を楽しむ力」を、そっと奪ってはいないでしょうか。おいしいものを食べても、きれいな景色を見ても、心のすみで「老後は、だいじょうぶかしら」という声がして、目のまえの幸せに、ほんの少し、霧がかかってしまう。今夜、母はあなたに、その霧のことを、いっしょに見つめてあげたいのです。まだ来ていない冬の心配で、今日の、あたたかな日向を、見逃してはいませんか。

この記事のポイント・老後のお金が不安で、「今」を心から楽しめないあなたへの手紙です
・将来にそなえる気持ちは、あなたが誠実で、責任感が強い証――まず、それを認めます
・まだ来ない冬の心配で、今日の日向を見逃していないかを、今夜そっと見つめます。備えることと、今を生きることは、両立できます
・本コラムは娯楽・言い伝え・心の傾向を扱う読みものです。老後資金や資産の具体的なご計画は、必要に応じて専門の窓口にご相談くださいね

月詠みの母包容・安心

だいじょうぶ。まず、ゆっくり息を吐きましょうね。今夜は、あなたに「もっと使いなさい」とも「もっと備えなさい」とも言いません。母はただ、あなたが、まだ来ていない冬の心配で、今日の日向を見逃していないか――そのことだけ、いっしょに見てあげたいのです。それだけで、いいのですよ。

まだ来ていない冬の心配で、今日の日向を見逃していませんか

あなたの心のなかには、いつも、遠い冬の景色があるのですね。まだ、ずっと先の話です。何十年も、これから積み重ねていく歳月の、そのむこうにある景色。それなのに、あなたは、今、ここに立ちながら、目は、その遠い冬の空ばかりを、見つめている。「あのころ、お金は足りているだろうか」「働けなくなったら、どうしよう」と。――その気づかいの、なんと深いこと。あなたは、まだ来ぬ自分の老後にまで、やさしく心を配れる、誠実な人なのですね。

けれど、ね。遠い冬の空を見つめてばかりいると、足もとに、今、たしかに差している、あたたかな日向が、見えなくなってしまうのですよ。今日の、この日ざし。今食べている、このごはんの湯気。今そばにいてくれる、この人のぬくもり。――それらは、今日しか、味わえないものです。冬の心配をしているあいだにも、今日という日向は、静かに、傾いていきます。今夜、母がまずお伝えしたいのは、この一言です。まだ来ていない冬のために、今日の日向を、まるごと差し出してしまうのは、少し、もったいないのですよ。

老後の不安は、なぜこんなに、はてしなく大きく見えるのでしょう

老後のお金の不安が、ほかの不安とちがって、ずっしりと重く、はてしなく感じられるのには、わけがあります。それはね、相手が「まだ、来ていないもの」だからなのですよ。今月の支払いなら、金額がはっきりしています。だから、こわくても、向き合いようがある。ところが、老後というのは、いつ来るのか、そのときいくら要るのか、自分がどれだけ元気でいるのか――なにひとつ、はっきりしません。輪郭のないものは、いくらでも、大きく、真っ黒に、ふくらんでいくのです。

そして、あなたのまじめな頭は、その、輪郭のない不安を、なんとか「安心」に変えようとして、けんめいに考えつづける。「いくらあれば、足りるだろう」「もっと、貯めなければ」と。――でもね、まだ来ていないものに、完全な答えは、出せないのです。だから、いくら考えても、心は「これで安心」というところに、たどりつけない。あなたが、いつまでも不安なのは、あなたの備えが足りないからでも、心配性だからでもありません。まだ来ていない未来という、答えの出しようがないものに、まじめに向き合いすぎているから、なのですよ。それは、あなたの誠実さの、裏返しなのです。

「いくらあれば安心」の、その「安心」に、終わりはありますか

ここで、母から、そっとひとつ、たずねてみますね。あなたが目指している「安心」には、ゴールがありますか。「これだけ貯まれば、もう安心」という金額を、決めていますか。――もし、決めていないのなら、少し立ちどまって、考えてみてほしいのです。ゴールのない道を、走りつづけることは、できないのですよ。

老後の不安というのは、不思議なもので、お金が増えれば増えるほど、「もっとないと、こわい」と、目標のほうも、いっしょに逃げていくことがあります。百万貯まれば、三百万ないと不安になり、三百万貯まれば、一千万ないと不安になる。――これでは、いつまでたっても、心は休まりません。「安心」は、金額でつくるものだと思っていると、じつは、いつまでもたどりつけないことがあるのですよ。もちろん、備えは大切です。母も、備えるなとは言いません。ただ、備えと同じくらい、「今の私は、もう、ここまで頑張れている」と、途中の自分を、ねぎらってあげることも、忘れないでほしいのです。ゴールのない道だからこそ、道の途中で、ときどき立ちどまって、日向で、ひと休みしていいのですよ。

今を楽しむことは、未来から逃げることではありません

あなたは、もしかしたら、こう思っているかもしれませんね。「今、楽しんでしまったら、その分、老後がこわくなる」「未来のためには、今、がまんするべきだ」と。まじめなあなたらしい、りっぱな考えです。でも、母は、少しちがうふうに思うのですよ。今日を楽しむことは、未来から逃げることでは、けっしてありません。むしろ、今日をちゃんと味わえる人だけが、未来もまた、ちゃんと生きていけるのです。

考えてみてください。今日の日向も味わえずに、ただ不安だけを抱えて生きてきた人が、いざ老後になったとき、急に「さあ、楽しもう」と、心から楽しめるでしょうか。むずかしいですよね。楽しむというのは、じつは、習うものなのです。今日、ほんの少しの日向を味わう。その練習を重ねた人が、老後になっても、ちゃんと日向を見つけて、あたたまることができる。――だから、今を楽しむことは、未来を捨てることではなく、「幸せの感じ方」を、今から育てておくことなのですよ。それは、お金の備えと、同じくらい大切な、もうひとつの「老後のそなえ」なのです。

母は、これまで、たくさんの方を見てきました。そして、ふしぎに思うことがあるのですよ。じゅうぶんな蓄えがあっても、心が満たされずに、いつも「まだ足りない」と、こわばっている方がいる。反対に、けっして裕福ではなくても、「今日も、いい日だったねえ」と、日向で、にこにこ笑っている方がいる。――その違いは、通帳の数字では、ないのです。今日の、ちいさな幸せを、味わう力があるかどうか。ただ、それだけの違いなのですよ。お金は、たしかに、老後の暮らしを支えます。でも、それを「安心」や「しあわせ」に変えるのは、あなたの、今日を味わう力のほう。だからこそ、その力を、今のうちから、そっと育てておいてほしいのです。

冬にそなえる人ほど、日向で、しっかり温まっている

むかしの人は、きびしい冬を越すために、夏や秋の日向で、しっかりと身体をあたため、たきぎを蓄え、実りを味わってきました。冬にそなえることと、今の季節を味わうことは、けんかしません。それどころか、今の日向を、たっぷり浴びて、力をたくわえた人ほど、冬をしなやかに越えていけたのです。ずっと空の心配ばかりして、日向で温まることを忘れた人は、冬が来るより先に、心が冷えて、疲れきってしまいます。

あなたも、同じですよ。老後という冬にそなえたいのなら、なおのこと、今日の日向で、しっかりと、心をあたためておいてほしいのです。今日食べたおいしいもの、今日笑った時間、今日出会ったやさしさ――それらは、ぜんぶ、あなたの心の“たきぎ”になります。今、心をあたためておくことが、遠い冬を越えるための、いちばん確かな備えなのですよ。がまんして冷えきった心では、どんなにお金があっても、冬は、よけいに寒く感じられるものですから。どうか、そなえる人だからこそ、今日の日向を、遠慮なく浴びてくださいね。

今日のあなたを幸せにすることも、立派な「老後のそなえ」です

母が、あなたに、いちばん伝えたいことは、これなのですよ。今日のあなたを幸せにすることは、老後のあなたを、けっして裏切りません。むしろ、今日、ちいさな幸せを味わっておくことは、そのまま、老後のあなたへの、贈りものになるのです。なぜなら、老後のあなたが、ふりかえって思い出すのは、通帳の数字ではなく、「あのころ、あんな楽しいことが、あったなあ」という、あたたかな記憶だからです。

お金は、たしかに、老後の暮らしを支えてくれます。でも、老後のあなたの心を、ほんとうに満たしてくれるのは、これまでの人生で、あなたが積み重ねてきた、うれしかった時間の、思い出なのですよ。だから、今、少しだけ、自分に幸せを許してあげることは、けっして未来の自分を苦しめることではありません。それは、未来の自分に、あたたかな思い出という、いちばんの財産を、そっと送りとどけることなのです。備えることと、味わうこと。そのどちらも、あなたには、大切にする資格があるのですよ。両方を、少しずつ、手のひらにのせていきましょうね。

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今夜の小さな一歩――今日の日向を、ひとつだけ味わう

それでは、今夜、母とひとつだけ、してみましょうか。むずかしいことは、なにもいりません。今日一日を、そっと、ふりかえってみてください。そのなかに、ほんの小さな「日向」が、きっと、ひとつはあったはずです。あたたかいお茶を飲んだ、ひととき。窓から差しこんだ、やわらかな光。だれかの、なにげないやさしさ。――思い出せましたか。

その、ちいさな日向を、心のなかで、もう一度、ゆっくり味わってみてください。そして、こう言ってあげるのです。「ああ、今日も、こんなあたたかいことが、あったなあ」と。老後の心配は、いったん、横に置いておきましょうね。まだ来ていない冬のことは、明日の、しっかりした頭のあなたに、預けておけばいい。今夜のあなたの役目は、備えることではなく、今日の日向を、ひとつだけ、あじわって、心をあたためておくことです。できたら、ほんの小さなことでいいので、明日、自分にひとつ、あたたかいことを許してあげる、と決めてみるのも、いいですよ。それは、浪費ではありません。今日のあなたと、老後のあなた、その両方への、やさしい贈りものなのですから。

お金の巡りは、こわばりより、あたたかさに宿るといいます

むかしから、お金は「案じすぎれば逃げ、あたたかく使えば巡る」といわれてきました。もちろん、これは言い伝えの範囲のお話です。それでも母は、この言葉のなかに、暮らしの確かな知恵がこもっていると感じています。というのもね、遠い未来の不安ばかりを見つめて、心がこわばっているとき、わたしたちの視野は、針の穴のように狭くなります。目先の恐怖でいっぱいになって、ほんとうは近くにあった、良いご縁や、あたたかな機会に、気づけなくなってしまうのです。

反対に、今日の日向で心があたたまり、肩の力がふっと抜けたとき、「そういえば、こんな道もあったな」「あの人に、聞いてみようか」と、ふいに、明るい選択肢が見えてくることがあります。お金の巡りは、あなたの心に、ほんの少しのあたたかさと、ゆとりがあるほど、入ってきやすくなるのかもしれませんね。だから、朝には、ほんの小さな縁起でも、心にひとつ、灯りをともしてあげてください。金運の社では、生まれ年や誕生日から占う今日の金運を、毎朝そっとお届けしています。今日のあなたに、やさしい後押しがほしい朝には、今日のおみくじを、そっと引いてみるのもいいですよ。

なぜ、あなたの不安はこんなに未来へ伸びるのか、やさしく知る

とはいえ、「頭では分かっていても、また老後のことが気になって、今を楽しめない」という日は、きっとあるでしょう。人には、それぞれ、お金や未来に対して、心が強く反応してしまう“くせ”があるのです。ある人は、「足りなくなること」を人一倍こわがり、ある人は、「人に迷惑をかけること」を極端に恐れ、ある人は、「今、楽しむと、罰があたる」と感じやすい。――くせが違えば、その心をゆるめる方法も、変わってくるのですよ。

金運の社の金運タイプ診断は、あなたがお金や未来に、どんな不安や意味をこめやすいか、その傾向を、やさしく映す鏡のようなものです。自分のくせが分かると、「ああ、だから私は、こんなに未来のことばかり、案じてしまうのね」と、腑に落ちる瞬間が訪れます。責めるためではなく、いたわるために、自分を知る。「私が心配性なんじゃなくて、こういう反応をしやすい人なんだ」と分かるだけで、次に不安がよぎったとき、少しだけ、自分にやさしくなれるものです。それも、こわばった心を、そっとほどく、確かな一歩なのですよ。

明日のあなたへ――結びにかえて

ここまで読んでくれて、ありがとうね。よく、この手紙のところまで、たどり着いてくれました。今夜のあなたに、母から伝えたいことは、たったひとつです。遠い冬にそなえる、そのやさしさを、どうか、今日の自分にも、少しだけ向けてあげてくださいね。あなたは、心配性なのではありません。ただ、まだ来ていない未来にまで、誠実に心を配れる、まじめな人だっただけ。それに気づけた今夜のあなたは、もう昨日のあなたとは、少しちがいます。

老後にそなえることを、やめなさい、というのではありませんよ。備えは、あなたのやさしさですから、大切になさってください。ただ、そのやさしい心を、遠い冬にぜんぶ差し出すのではなく、ほんの少しだけ、今日の日向にも、分けてあげてほしいのです。今日を味わえる人が、未来も、ちゃんと味わえる。今日あたためた心が、遠い冬を、しなやかに越えさせてくれる。あせらず、ひとつずつ。今日の日向を大切にしはじめたあなたのもとへ、良い巡りが、静かに帰ってきますように。

このコラムは、これからも折にふれて、まじめに頑張るあなたのために、手紙を書きつづけますね。まだ来ない冬のことで、今日が曇ってしまいそうな日には、いつでも、ここへ戻ってきてください。母は、いつでもここで、あなたの心に、今日の日向が、少しずつ差しこんでいくのを、月あかりの下で見守っています。――さあ、どうか今夜は、あたたかくして、ゆっくりおやすみなさいね。また、次の手紙で。

※本コラムは、心の傾向や言い伝えをやさしく綴る読みものです。老後資金や資産形成の具体的なご計画については、必要に応じて、専門の窓口や信頼できる方に、ご相談くださいね。

※本記事は占い・風水・古くからの言い伝えを、娯楽の範囲でご紹介するものです。記載の内容は効果や結果を保証するものではありません。宝くじ等の当選を保証するものではなく、ゲン担ぎ・縁起としてお楽しみください。暦(吉日)は流派・暦により差が出る場合があるため、実際の日付は最新の暦でご確認ください。健康・体調に関する判断は専門家にご相談ください。一部にプロモーション(PR)を含みます。