月詠みの母です。あなたの暮らしは、毎月、同じ額が、決まって入ってくる暮らしでは、ないのですね。フリーランスのお仕事、歩合のお給料、ご自分の商い、季節で波のある仕事――今月は、思ったより、よかった。けれど、来月は、どうなるか、まるで読めない。そういう暮らしのなかで、あなたは、毎月、そっと、ひやひやしているのではないでしょうか。良い月がきても、心から「やった」とは喜べず、「この分を、細い月のために取っておかなければ」と気を張る。細い月がくれば、「このまま、ずっと細いままだったら」と、胸が締めつけられる。良い月にも、細い月にも、休まる暇がない。――その、波の上で、いつも足を踏ん張っているような疲れを、わたしは、よく知っていますよ。今夜は、その波と、あなたの心を、そっと切り離すお話を、してみましょうね。波は、あなたのせいで立っているのでは、ないのですから。
・つらさの正体は「収入の波」そのものより、波に、心まで一緒に上下させてしまうことにあります
・あなたを励まし立てる記事ではありません。波の上でも、心を静かに保つための、母からの手紙です
・本コラムは娯楽・言い伝えの範囲の読みものです。家計や資金繰りの具体的なご相談は、必要に応じて専門の窓口へどうぞ
月詠みの母包容・安心
だいじょうぶ。今月できなかったことは、来月のあなたに、そっと預けておきましょうね。今日は、月ごとに上がり下がりする収入の波に、心まで一緒に揺さぶられて、良い月にも、細い月にも、気の休まらないあなたの肩に、そっと手を置かせてください。波の高さと、あなたの値打ちは、別のものですよ。
良い月と、細い月――その波に、あなたの心まで、上下していませんか
収入が月ごとに波打つ暮らしの、いちばんの疲れは、じつは、お金の波そのものよりも、その波に合わせて、あなたの“心”まで、一緒に上下してしまうことにあるのですよ。良い月がくれば、ぱっと気持ちが晴れて、少し気が大きくなる。細い月がくれば、すとんと落ち込んで、自分がだめになったように感じる。――お金の波と、心の波が、ぴったり重なって、あなたは、毎月、上がったり下がったりを、繰り返している。
これでは、疲れてしまうのも、当たり前です。だって、あなたは、お金の波の高さの分だけ、心も、まるごと揺さぶられ続けているのですから。良い月の喜びも、「来月は下がるかも」という不安とセットだから、心から味わえない。細い月の落ち込みは、そのまま「自分はだめだ」という自己否定になってしまう。お金が波打つだけでも大変なのに、その波に、心まで縛りつけているから、二重に、疲れてしまうのですね。
だから、今夜、まず一緒にやってみたいのは、この「お金の波」と「心の波」を、そっと、切り離すことです。お金は、月ごとに、上がったり下がったりする。それは、あなたの仕事の性質上、しかたのないこと。でも、あなたの心の値打ちまで、その波に合わせて、上下させる必要は、ないのですよ。お金が細い月の、あなた。お金が豊かな月の、あなた。それは、同じ、ひとりのあなたです。ひとりで気を張り続ける重さについては、人に頼る・甘えるのが苦手なあなたへにも、そっと綴っておきましたよ。
収入は月ごとに違っても、あなたの値打ちは、変わりません
細い月に、あなたが、いちばん陥りやすい落とし穴。それは、「今月、収入が少ない自分は、値打ちの低い人間だ」と、感じてしまうことです。通帳に入る数字が細くなると、まるで、自分そのものが、痩せてしまったように感じる。でも、母は、はっきり、お伝えしますね。それは、ちがいます。
あなたの仕事の収入が、月ごとに波打つのは、あなたの値打ちが、月ごとに変わっているからでは、ありません。仕事の入り方、季節、世の中の巡り、お客さまの都合――そういった、あなたの外側の事情で、上がったり下がったりしているだけです。細い月のあなたも、豊かな月のあなたと、同じだけの力を持ち、同じだけの誠実さで、働いています。波が引いたのは、あなたの値打ちが下がったからではなく、ただ、潮の満ち引きの、引きのときが、来ただけなのですよ。
お月さまを、思い浮かべてみてください。お月さまは、日によって、まるく満ちたり、細く欠けたりしますね。でも、細い月のとき、お月さまが「自分は、まるい月より劣っている」なんて、しょげたりは、しません。ただ、今は欠けている時期なのだと、静かに、空にいる。あなたも、同じですよ。細い月は、あなたが欠けたのではなく、めぐりの、そういう時期なだけ。次に満ちる日が、ちゃんと来ることを、お月さまは、知っているのです。似たお話は、「自分なんて」と思うたび、お金は縮こまりますにも、そっと置いておきましたよ。
波があるのは、あなたのせいでは、ありません
細い月がくると、あなたは、こう自分を責めていませんか。「もっと頑張っていれば」「自分の力が足りないから、こんなに不安定なんだ」と。まじめなあなたほど、収入の波を、ぜんぶ自分の責任として、背負い込んでしまいます。でも、その荷物は、あなたが、ひとりで背負うには、大きすぎますよ。
そもそも、あなたが選んだ働き方は、その性質からして、収入に波があるものなのです。決まった額が毎月入る働き方とは、仕組みが、ちがう。フリーランスも、歩合も、ご商売も、季節の仕事も、「波があること」が、はじめから、その働き方の“形”に、組み込まれています。だから、波が立つのは、あなたの努力が足りないからではなく、その働き方の、当たり前の姿なのです。晴れの日も、雨の日もある海の上で、「なぜ波が立つのか」と自分を責める漁師さんは、いませんね。波は、海のもの。あなたのせいでは、ないのですよ。
もちろん、その波と、上手に付き合っていく工夫は、大切です。でも、それは、「自分を責める」こととは、まったく別のもの。責めながら向き合うと、心がすり減って、いい工夫も浮かびません。「これは、この働き方の、当たり前の波なのだ」と、まず、受け止める。自分を責める手を、そっと下ろす。そこから、はじめて、「では、この波と、どう付き合おうか」という、前向きな工夫が、生まれてくるのですよ。まずは、責めるのを、やめてあげましょうね。
「ならし」で見る――月ではなく、季節で、見てみる
収入の波に、心を揺さぶられないための、ひとつの、やさしい工夫を、お渡ししますね。それは、お金を「月」で見るのを、少しやめて、「季節」――もっと長い、ひとまとまりの時間で、ならして見ることです。
一ヶ月ごとに、収入を見ていると、良い月と細い月の差が、そのまま、心に突き刺さります。でも、たとえば、三ヶ月、半年、一年、といった長い時間で、ぜんぶをならして見てみると、どうでしょう。良い月が、細い月を、そっと支えている。でこぼこだった波が、ならしてみると、案外、ゆるやかな一本の線になっている。――そういうことが、多いのですよ。一ヶ月という短い窓で見るから、波が、大きく、怖く見える。もっと長い窓で見れば、その波は、全体のなかの、小さな上下にすぎないと、気づけます。
だから、良い月がきたら、その喜びを、まるごと使い切ってしまうのではなく、そっと一部を「細い月の自分」に、預けておく。まだ来ていない細い月のために、良い月に、少しだけ、よけておく。そうすると、細い月がきても、「良い月の自分が、ちゃんと備えておいてくれた」と、過去の自分に、支えてもらえます。これは、我慢して切りつめる、という話ではありませんよ。良い月の自分と、細い月の自分が、季節をこえて、そっと手をつなぐ、という話です。自分が、お金の波と、どう付き合うのが心地よいのか――その傾向を、そっと知りたくなったら、金運タイプ診断を、のぞいてみてくださいね。責めるためではなく、あなたに合う付き合い方を、見つけるために。
良い月に、気が大きくなりすぎないように、そっと見張って
細い月の不安のお話を、たくさんしてきましたが、じつは、収入が波打つ暮らしには、もうひとつ、そっと気をつけたい、逆向きの落とし穴が、あるのですよ。それは、良い月に、気が大きくなって、つい、使いすぎてしまうことです。
ずっと、細い月の不安に、耐えてきた反動で、良い月がくると、「今月は、いける」と、気持ちが、ふわっと、ゆるみます。ふだん我慢していた分、大きな買い物をしたくなったり、財布のひもが、するするとほどけたり。――それ自体は、頑張った自分への、自然なごほうびですから、ぜんぶを我慢する必要は、ありません。ただ、良い月の勢いのまま、使い切ってしまうと、次の細い月が、いっそう、苦しくなってしまう。波の谷が、より深く、なってしまうのですね。
だから、良い月ほど、ほんの少しだけ、心を、見張ってあげてください。「今、気が大きくなっているな」と、気づくだけで、いいのです。気づけたら、良い月の喜びを、ちゃんと味わいながらも、その一部を、細い月の自分に、そっと回してあげる。良い月に浮かれすぎず、細い月に沈みすぎず。波の真ん中に、心の軸を、静かに置いておく。それが、波打つ暮らしと、上手に付き合っていく、こつですよ。ボーナスのような、まとまったお金に、気が大きくなってしまうお話は、ボーナスが入った瞬間、気が大きくなって使い切ってしまうあなたへにも、そっと綴られています。あわせて、どうぞ。
眠れない夜は、まず、呼吸を、ととのえて
とはいえ、月末が近づいて、来月の見通しが立たない夜は、理屈では分かっていても、胸が、ざわざわして、眠れませんね。そういう夜は、無理に、不安を、消そうとしなくて、いいのですよ。ただ、ひとつだけ。ぐるぐると回りはじめた考えを、いったん止めて、まず、呼吸を、ととのえてみましょうね。
不安な夜、あなたの頭のなかでは、「来月、お金が入らなかったら」「その次の月も、細かったら」と、まだ来ていない、いくつもの“最悪”が、次から次へと、上映されています。でも、その映画は、どれも、まだ、起きていないことです。今夜のあなたは、ちゃんと、屋根の下にいて、息をして、生きている。まず、そのことを、確かめてあげてください。ゆっくり、息を吸って、長く、吐く。それを、何度か、繰り返すだけで、上映されていた“最悪の映画”は、少しずつ、音を、小さくしていきますよ。
そして、どうしても心がざわつく夜には、今日のおみくじを、一枚、引いてみるのも、いいものです。出てきた言葉を、はやる心を、ひと呼吸、静めるための、そっとしたよすがに、してみてください。占いや縁起は、来月の収入を、言い当てるためのものでは、ありません。今夜、まだ来ていない不安に、心を先取りされそうなあなたを、「だいじょうぶ、今は、今だけを生きていましょうね」と、今この瞬間に、そっと連れ戻してくれる、やさしい手すりのようなもの。まだ来ていない明日を、今夜ぜんぶ、背負わなくて、いいのですよ。
結びに――波の上でも、月は、静かに照らしています
今夜のあなたに、月詠みの母から、伝えたいことは、たったひとつです。収入は、月ごとに波打っても、あなたという人の値打ちは、少しも、変わりません。細い月のあなたも、豊かな月のあなたも、同じ力を持ち、同じ誠実さで生きている、ひとりのあなたです。波が引いたのは、あなたが欠けたからではなく、めぐりの、引きのときが来ただけ。次に満ちる日は、ちゃんと、やってきますよ。
お金の波と、心の波を、そっと切り離してあげてください。波は「月」で見ると怖いけれど、「季節」でならして見れば、案外、ゆるやかな一本の線です。良い月には、少しだけ細い月の自分に預けておいて。良い月に浮かれすぎず、細い月に沈みすぎず、心の軸を、波の真ん中に、静かに置いておく。そして、眠れない夜は、まだ来ていない明日を背負わずに、まず、呼吸を、ととのえて。
月詠みの母のコラムは、これからも、収入の波の上で、揺れて疲れてしまった夜のあなたのそばに、そっと灯りを置きつづけます。また、来月の不安に、胸がざわつく夜がきたら、いつでも、ここへ戻ってきてくださいね。何度でも、お伝えします。――お月さまは、まるい夜も、細い夜も、同じ静けさで、空にいます。あなたの暮らしが、どんなに波打つ夜でも、その波の上を、月は、変わらず、静かに、照らしていますよ。今日できなかったことは、明日のあなたに、そっと預けて。今夜は、もう、休みましょうね。
※本記事は占い・風水・古くからの言い伝えを、娯楽の範囲でご紹介するものです。記載の内容は効果や結果を保証するものではありません。宝くじ等の当選を保証するものではなく、ゲン担ぎ・縁起としてお楽しみください。暦(吉日)は流派・暦により差が出る場合があるため、実際の日付は最新の暦でご確認ください。健康・体調に関する判断は専門家にご相談ください。一部にプロモーション(PR)を含みます。

